今回は、潰瘍性大腸炎患者向けのアプリ『IBDサプリ』をレポートします。結論からいうと、寛解期で落ちつている方にとってはあまり有用なアプリではありませんが、活動期・再燃期を迎えている人にとってはお薦めできるアプリです。
そもそも、潰瘍性大腸炎患者向けのアプリって何かないのかなーと思って調べたのが出会いのキッカケでした。まさかこんなマニアックなアプリがあるとは・・・。
私自身もプロダクトを仕事で作っている身としては、UI・UXは正直まだまだ改善の余地ありなアプリだと思っています。ただ、そもそもめちゃくちゃニッチなアプリなので、作ってくださったことに感謝しないといけないですよね。
IBDサプリとは
ヤンセンファーマさんがIBD lifeというクローン病・潰瘍性大腸炎患者向けに作った情報サイトの派生プロダクトとして作ったものみたいです。お金のある会社はすごいですねー。専門サイトだけではなく、アプリまで作ってしまうとは。
↓サイトはこちら↓(アフィリエイトとかではありませんー)

(排便回数載せるの恥ずかしい・・・w)
機能1 プロフィール登録
現在の病名や、現在の治療法、発症した年などを登録しておくことができます。引っ越しなどで病院を変えなくてはならないときには便利ですよね。
『あれ、何の薬飲んでたっけ?』
『いつから発症したっけ?』
なんてときに役立つ機能だと思いました。
↓個人情報↓

↓病気について↓

記入はしやすくて悪くないUIなんですが、もう少し詳細の情報を入力できるようにして欲しいのが正直な気持ち。住宅ローン組んだり、保険申し込んだりするときに、告知書を作りますが、そのときに記載することができるレベルでメモしておけるといいですねー。
機能2 症状記録
潰瘍性大腸炎に関する症状を記録することができます。
記録できる項目は
・排便の回数
・排便のうち下痢の回数
・血便の有無
・下痢止めの利用
・全体の調子(10段階)
・食事の有無(朝昼晩にチェック)
・その他メモ
です。

これは2つの観点で便利だと思っています。
1つめは、医者へのレポート。実はこの記録した内容はレポートとしてアウトプットすることができます。これをベースに担当医の方と話すと、より適切な診断をしてもらえるのではないか、と思っています。


2つめは、PDCAを回せること。何をしたときは調子を崩しやすいのか、振り返ることができます。1ヶ月を振り返ると明らかにお腹の調子が悪いタイミングがあり、そういえば、そのときはお酒を飲むことが多かったなぁ、と振り返ることができます。
機能3 先生に聞きたいこと機能
下記のようなUIなのですが、先生に聞きたいこと、という謎の機能がついています。ここから関連記事に飛べるのかな、と思いきや、本当にチェックするだけの機能。問診の際に見せるということでしたが、医者側としても困る機能では、と思いました。

レポート機能に反映されるようですね。聞きたいことを忘れないようにする、的な機能なんでしょうか?
機能4 メディア機能
IBD lifeという母体でもあるメディアへと飛ぶボタンがトップページ内にあります。ただ、潰瘍性大腸炎初心者でないかぎり、わざわざ調べないと思いますし、あまり有用ではない機能だなぁと思ってしまいました。(IBD life自体は、みそじ男もよく使うメディアです!ただ、このアプリからわざわざ飛ばないなーと思っています。)
値段
2018年8月時点では無料でダウンロードすることができました。この内容だと課金するのは難しいかもしれませんが、無料でここまでのものが使えればとても便利だと思います。
対応デバイス
2018年8月時点では、iphoneとAndroidに対応しているようでした(AppleストアとGoogle playからダウンロードできます)
wifi環境下であれば、ダウンロードはとてもスムーズでした。容量も軽く、手軽に入手できるのはとてもいいことですね。
改善点
基本的な機能は押さえており、かつユーザビリティも高いため、改善すべき点はあまり見つかりませんでした。睡眠時間や飲酒の有無、食生活、仕事量にかんしても記録でき、振り返ることができると、より便利なアプリになると思います。一方で入力コストは増えるので、それらを自動的に検知して自動で入力されるような仕組みがもし創れると普及していくだろうな、と思いました。
まとめ
いかがでしたか?今回は潰瘍性大腸炎患者向けのアプリ《IBD サプリ》を紹介しました。無料で使えるログアプリとしてはなかなか良いアプリだと思いました。特に活動期にあり、自分自身の症状を記録した上で、お医者様に相談したい方にとっては、とても便利なアプリではないでしょうか?
それではー
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