原因不明で完治できないといわれている潰瘍性大腸炎。原因が分からないがために、その治療法は多岐にわたっています。ここでは、世の中に出ている潰瘍性大腸炎の対処法をまとめてお伝えします。
潰瘍性大腸炎の医学的療法
専門家の指示に従うべき医学療法は、監修がしっかり入っているサイトを紹介したいと思います。それ以外の治療法についても紹介します。
1, 薬物療法
寛解期にある私自身は5-アミノサリチル酸製剤である《メサラジン腸溶錠400mg》を服用しています。
潰瘍性大腸炎の治療は薬物療法を中心に行い、まず活動期に使う薬を決めます。最初に腸の炎症を抑える5-アミノサリチル酸製剤を使います。5-アミノサリチル酸製剤は、症状が治まっても寛解期を維持し続けるため、必ず毎日飲み続ける必要があります。大腸の炎症が慢性的に続くと大腸がんになるリスクが高まるので、寛解期をできるだけ長く維持することが大切です。
効果がみられない場合は、一時的にステロイドを追加します。ステロイドは効くけれど、やめるとすぐ活動期になってしまうことをステロイド依存性と言いますが、その場合はステロイドに併用して免疫調節薬を使いながら、ステロイドの減量を試みます。ステロイドの効果がみられない場合は、血球成分除去療法、免疫抑制剤、抗TNF-α抗体製剤が検討されます。【引用元】
NHK 健康ch
https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_25.html
2, 血球成分除去療法
本治療法は初めて知りました。約6-7割の人に効果があり、寛解期に導入することが出来る、というのは驚きですね。
下の引用文を読むにあまりデメリットはなさそうですね。治療時間も1時間くらいですし、通院でいけるというのはなかなか良さそうな治療法です。どのくらいお金がかかるかは調べましたがわかりませんでした。。。本治療法に関する記事が結構多く見られたので、割りとメジャーになってきた治療法なのかもしれません。
血球成分除去療法では、腕から抜き出した血液を装置に通して、炎症を引き起こす白血球だけを取り除いてから、再び体内へ戻します。一回の治療時間は1時間ほどで、外来通院でも行える治療法です。症状の程度に応じて週に1回から2回治療を行い、最大10回まで実施可能で寛解期に導入します。約6割から7割の人に効果があり、寛解期に導入することができます。通院が必要ですが副作用がほとんどないという利点がある治療法です。
【引用元】
NHK 健康ch
https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_25.html
3, 手術
メリットは潰瘍性大腸炎の症状から開放されることや大腸がんのリスクがなくなることですが、デメリットも勿論あります。排便の回数が最大1日10回近くにまで増えることや、少量の便が人によっては漏れてしまうこともあるそうです。
私が働いている会社でもクローン病が原因で、大腸を摘出している方がいらっしゃいますが、色々と苦労が多そうです。(本人はいたって明るいので、そんな素振りはみせないのですが。)
中等症から重症の患者さんの中で、薬などの治療で改善が見られない場合は大腸を全て摘出する手術を行うことがあります。手術の利点は、術後多くの方が潰瘍性大腸炎の症状から解放されるということです。大腸がんにかかるリスクもなくなります。一方、欠点は、排便の回数が増えるということです。しかし、小腸が大腸の代わりをするようになるので排便の回数は減っていき、1日10回程度だった排便回数は1年後には5,6回程度に落ち着きます。人によっては少量の便が漏れることがあるので、パッドをあてるなどの対処が必要です。また、肛門とつなげた小腸の部分に炎症が起きる、回腸嚢炎(のうえん)を発症することがあり、注意が必要です。
【参照】
NHK 健康ch
https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_25.html
潰瘍性大腸炎のその他の治療法
医学療法以外にも、日々の生活の中で気をつけることで腸への負担を軽減することができます。個人的には薬だけでなく、こういった小さな積み重ねも大切だと思っています。
1, 食事療法
原則として腸に負担をかけない食事をすることが大切です。
炭水化物
→◎、消化もよくエネルギー源にもなる。
ラーメンなどトッピングやスープなどに脂質が多く含まれているものは注意。
タンパク質
→○~△、病態を悪化させるものもあるので注意は必要。
牛肉・豚肉など脂質を含むもの、貝類など消化に悪いものは良いとは言えない。
脂質
→△~×、脂肪は病態を悪化させるものが多い。
特に、動物性の油脂は良くない。
食物繊維
→△、あまり良くない。
柔らかく調理されていることが望ましい。
個人的にはよくサラダを食べていたので、食物繊維の摂取を抑制する必要があるのが辛かったです。確かに食物繊維をたくさんとった次の日は肛門が痛くなることがありました。
【参考】
ヘルシーネットワーク
http://www.healthynetwork.co.jp/support/ibd.html
2, 運動療法
私は週に1-2度、トレーニングジムに通っていたのですが、潰瘍性大腸炎の症状が重くなってきたとき、『運動をした大丈夫なのか?』と不安になりました。結果、実感値では有りますが、直腸に負担がかかりそうなランニングとマシントレーニングをやめ、スイムだけに切り替えるようにしました。
しかし、幾つかのサイトを調べましたが、大切なのは疲労とストレスを残さないことで、運動に関しても疲労を残さなければ問題ないとのことでした。
個人的な感想にはなりますが、ただ直腸型の場合、やはりランニングやマシントレーニングは肛門付近に負荷がかかっているように感じてしまいます。今後、この辺りに関しては自分自身の体を実験台にして調査してみたいと思います。
運動については、病気が寛解期で落ち着いていれば、基本的に特別な制限はありません。かなり激しいスポーツも可能ですが、疲れを残さないようにしてください。
【参照】
田辺三菱製薬 知っトクカフェ
http://www.remicare-uc.jp/about/life/index.html
まとめ
本サイトの一つのテーマでもありますが、医学療法だけではなく、日常的に出来る潰瘍性大腸炎の寛解期を継続させる治療法を探していきたいなーと思ってます。この病気と付き合いながら仕事を続けるためにも、やれることはなんでもチャレンジしてみたいですね。また別エントリーで少しづつレポートしていきます。
それではー
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