重めの潰瘍性大腸炎患者の方なら経験あると思いますが、お医者さんから医療受給者証を勧められたことありませんか?
なんて話をしたことを、今でも覚えています。
Agenda
医療受給者証は住宅ローンに影響するのか?
結論から言います。
影響します。
しかしながら、矛盾しているようですが、
住宅ローンをこれから組みたいと考えている方でも、
医療受給者証を所持して、問題ないと思います。
というのも、医療受給者証をもらうくらいの重い症状であれば
どちらにしろ住宅ローンの審査は通りにくいので、
受けても受けなくてもあまり変わりません。
時間ない方はここまででOKですが、
もしお時間ある方はぜひ最後まで読んでいってください!
金融機関によっては、医療受給者証を持っているだけで門前払いのところもありました。
実際に体験したこと
はじめての診断
潰瘍性大腸炎患者なら経験したことがあると思いますが、
潰瘍性大腸炎とはじめて診断を受けたときに、
『医療受給者証』の申請を勧められたことありませんか?
私も潰瘍性大腸炎とはじめて診断されたその日に、
主治医の方から説明を受けました。
その日は全身麻酔の影響もあり、
意識がはっきりしなかったので、
「後日詳細を教えてください」と伝え、家に帰りました。
しかし、内心では、ちょうど家を買おうとしていたこともあり、
医療受給者証をもらったら不利になるのでは?と怖くなり、
結局申請せずに終わりました。
三菱UFJ銀行の7大疾病付き住宅ローンでは門前払い
上記初診から2年が経ったある日、
みそじ男は家を買うために、
住宅ローンを組むために銀行選びをしていました。
三菱UFJ銀行でだけ、医療受給者証の有無で疾病保障付きの住宅ローンの申請を断る、といった経験をしました。他の銀行ではこういった見極め方はなかったので、とても驚きました。
結果、軽度の潰瘍性大腸炎であっても、疾病保障付きの住宅ローンが通ることはそれ以降もありませんでしたので、ある意味、三菱UFJ銀行さんの対応は賢い対応なのかもしれませんね・・・
住宅ローン申請時に不利になるか
みそじ男が申請した住宅ローン先は以下の通りですが、
医療受給者証があったときに門前払いされたのは、
三菱UFJ銀行だけでした。
ただ、下の表を見ればわかりますが、
疾病保障付きの住宅ローンはほぼ全滅です。
SBIだけ補償範囲は浅いですが、通ることができました。
軽度の潰瘍性大腸炎を理解し、このような判断をしているSBIにみそじ男はリスペクトしています。
団信付き | 疾病保障付き | |
SBI銀行 | ○ | △(保証は一部だけど審査は通る) |
三菱UFJ銀行 | ○ | ×(医療受給者証があると門前払い) |
千葉銀行 | ○ | ×(がん疾病はNG) |
三井住友銀行 | × | × |
みずほ銀行 | × | × |
りそな銀行 | △(金額による?) | × |
SONY銀行 | × | × |
つまり、医療受給者証を持っていると、疾病保障付きの住宅ローンを申請する際に、門前払いされることもあるが、結果としてはどこも申請は通らなかったので、医療受給者証は申請しても問題ない、というのがみそじ男の結論なんです。
(ちなみに、団信付きの住宅ローンはしっかり最優遇で通りました!そのあたりは別記事でエントリーしてるので、よければ御覧ください)
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住宅ローンを組みたい人は医療受給者証を受けてはならないのか
結論、そんなことはないとみそじ男は思っています。
潰瘍性大腸炎の場合、医療受給者証は軽度では受けられず、
中程度以上でないと申請できません。
また中程度以上の場合、多くの団信つき住宅ローンは通りにくくなります。
いずれにせよ、中程度以上になった場合、住宅ローンは通りにくいのです。
つまり、医療受給者証を所有しようがしまいが、住宅ローンの通りにくさには変わりがないのです。
であれば、しっかり医療受給者証を受け取り、潰瘍性大腸炎を寛解レベルまで落ち着かせ、健康診断でも血便が2年以上でないようにした上で、団新つきの住宅ローンを申請するのが良いのではないでしょうか?
医療受給者証とは
医療受給者証
みそじ男の理解ですが、
「医療費の自己負担額が3割から2割になる証明書」のようなものだと認識しています。
国が認めた病気・重症度の場合、医療費の負担額を軽減してくれるものです。
対象となる人は
指定難病と診断され、一定以上の症状である場合は、
医療費助成を受けることができるみたいです。
「難病法」によって医療費助成の対象になると決められています。
難病法って
治療法が確立されていない難病は、
どうしても長期療養が必要となり、
医療負担もバカになりません。
そこで「難病の患者に対する医療等に関する法律(難病法)」が
2015年に施行され、
一部の難病患者は負担する医療費が軽減されることになりました。
潰瘍性大腸炎も含め、
現在では331疾患の指定難病に適応されます。
指定難病とは
難病の中でも、
患者数が一定の基準(国の人口の0.1%程度)より少なく、
客観的な診断基準があるものを指します。
有効期限は
1年間です。
受給を継続したい場合は、有効期間が切れる前に、
保険福祉担当課や保健所にて更新の手続きを行う必要があります。
なんのニュースか忘れましたけど、
結構な数の潰瘍性大腸炎患者が、
去年までは医療受給者証をもらえていたのに、
基準が厳しくなってもらえなくなった、
みたいなニュースやってましたね。
1年更新である理由としては、
基準の見直しみたいなものもあるみたいです。
そもそも潰瘍性大腸炎患者って、
とっくに人口の0.1%以上罹患者のいる病気なんで、
難病の定義からも外れているんですよね。
まとめ
今回はかなりマニアックな内容をまとめてみました。
潰瘍性大腸炎×医療受給者証に関する悩みって、結構な潰瘍性大腸炎患者が抱えるのではと思っていたりします。(というより受給することのリスクを見いだせていない)
少しでも、潰瘍性大腸炎患者の方の人生にプラスになれば幸いですー。
それではー
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