潰瘍性大腸炎患者を部下に持つときに気をつけるべきマネジメントの4つの罠

落とし穴

みそじ男

みそじ男
実は部下にも潰瘍性大腸炎の子がいるんだよね。僕は自分がそうだから気持ちが良くわかるけど、そうじゃない人はマネジメント大変なんじゃないかな?

ぴーちゃん

ぴーちゃん
マネジメントの落とし穴を整理してみるッピ!

みそじ男自身も潰瘍性大腸炎患者ですが、実は私の部下にも潰瘍性大腸炎患者がいます。私自身は幸運(?)にも、自分自身が潰瘍性大腸炎患者なので、マネジメントで何に気をつけるべきかよくわかっているのですが、初めてマネジメントされる方は不安も多いと思います。今回は、潰瘍性大腸炎患者の方が部下にいる場合、どのようにマネジメントすべきかをお伝えしたいと思います。

マネジメントの4つの罠

私がも潰瘍性大腸炎のことを良く知らなかったら陥っているだろうという4つの罠を紹介したいと思います。

『やる気問題で片付ける』という罠


【起きやすい誤解】
仕事に対して意欲的なときもあれば、遅刻・欠勤しがちだったり、勤務中・会議中よく席を立ったりすることがあり、セルフコントロールが出来ないやる気のない部下だな、と思ってしまうことはありませんか?

【そのとき何が起きているのか】
潰瘍性大腸炎には活動期と寛解期といったように、時期によって症状の重さが異なることがあります。本人の特性からきているものではなく、病気自体に波があり、本人のやる気にも波があるように見えてしまうのかもしれません。1日に10-20回もトイレに行かなくてはならないときもあり、通勤中に下車する必要があることもあります。

【マネジメントのポイント】
普段から部下の方との信頼関係を築き、心理的安全性のある職場を作ることで、部下の方が調子が悪くなっているときは共有してもらえるようになりましょう。『成果を出さなくては・・・』『体調悪いことを言ったら昇格できなくなるのでは・・・』『言ったら怒られるのでは・・・』と部下に思われているようだと、本人も病気のことをいつまでも話してくれません。やる気の問題ではなく、病気が原因であることを認識し、本人に無理をさせないようにすることが大切です。(上司との期待のズレがあることで、過度なストレスが生まれ、部下の方の体調が悪化することもあるので気をつけて下さい。)

『病気への不理解』という罠


【起きやすい誤解】
・こいつずっと病気って言ってるけど仮病じゃないの?
・全然治らないけど、ちゃんと治療してないんじゃないの?
と思ったりしていませんか?

【そのとき何が起きているのか】
潰瘍性大腸炎は厚生労働省により難病指定されており、原因が分かってない故に完治することのない病気です。そのため、月に1度の定期通院や、年に1度の内視鏡検査(人によっては1-2日の休みが必要となります)が必要であり、常に経過観察をしなくてはなりません。

【マネジメントのポイント】
私のサイトでも紹介していますが、潰瘍性大腸炎という病気を知り、理解することがマネジメントの第一歩だとおもいます。それだけでも部下の方にとっては安心感が増すはずです。

『“付き合い悪い”と決めつける』という罠


【起きやすい誤解】
・飲み会や食事に誘ったけど、参加してくれない。付き合いが悪いやつだな・・・
・会食などに参加しても、お酒を飲まない。付き合いが悪いやつだな・・・
と思ったりしてませんか?

【そのとき何が起きているのか】
潰瘍性大腸炎が活動期にあるときは、食事制限を行っている方もいらっしゃいます。大腸への負担を少なくするために、アルコールやカフェインを控えたり、食物繊維や脂質、脂質の多いタンパク質などの摂取を避けなくてはなりません。

【マネジメントのポイント】
本人が食事制限をしているかどうかは確認してあげましょう。本人からはなかなか言いづらいものがあったりします。また誘うときはできるだけ、消化に悪いものや刺激物(辛いもの)などは避けてお店を選ぶと、部下の方もとても喜ぶと思います。

『キャリアの決めつけ』という罠


【起きやすい誤解】
・潰瘍性大腸炎は難病であり、仕事で成果を出すことは難しそう
・キャリアアップは諦め、ルーティンな仕事を渡すべき
と思ったりしてませんか?

【そのとき何が起きているのか】
潰瘍性大腸炎は活動期・寛解期と波のある病気です。寛解期にあるときは、なんら健常者の方と変わらない働き方をすることができます。しかしながら活動期にある部下を持つと、今後一生活躍することができないのでは・・・と不安に思ってしまうのも事実です。寛解期にあれば健常者と変わらぬミッションを任せることができますので、勝手に決めつけることで部下のキャリアの可能性を摘み取ってしまわないように気をつけましょう。

【マネジメントのポイント】
病状に応じて、本人と役割を握り直すことが大切です。また、キャリアを右肩上がりで捉えるのではなく、登り降りがあっていいものだと部下に伝えてあげることも大切かと思います。一度、病気になってしまうと、『私は出世コースから外れてしまったんだ・・・』とやる気をなくしてしまう部下の方もいらっしゃると思いますので、寛解期においては『本人さえ望めば、昇格・昇進を目指すような働き方ができる』と伝え、望むなら新しい役割を与えることがポイントになります。

まとめ

いかがでしたか?googleさんが数年前に、『心理的安全性は成功するチームの構築に最も重要なものである』、と発表し、話題になっていましたが、潰瘍性大腸炎の方を部下にもつ場合、ベースの前提は、病気のこと・部下のことを深く理解し、心理的安全性を醸成することにあると思っています。是非、ただの病気と片付けず、正しい理解をしてもらえると幸いです。

《追記 18.09.09》
最近新しく入ったメンバーに、別の難病患者が加わりました。腎臓に関する難病です。私の所に配属されたのは、たまたまなんですが、上記マネジメントのポイントを踏まえコミュニケーションを取り、私自身も難病であることを伝えると、泣きながら安心されていました。これまでの職場では言い出すことができず、会社を休むと陰口を言われていて辛かった、と言っていました。彼はまだ寛解期ではないので、しっかり見守りながらサポートしていきたいと思っています。結構世の中多いんだなーと感じた次第でした。

 

それではー

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