潰瘍性大腸炎患者でも、症状の重さによっては健常者の方と全く変わりなく働き・活躍することができます。一方で、潰瘍性大腸炎になると周囲の見えないところで苦労することがあります。みそじ男自身が体験したことと対策方法をお伝えできればと思います。
潰瘍性大腸炎患者が働く上で困る6つのこと
体調に波がある
潰瘍性大腸炎患者の方はご存知だと思いますが、体調に波があるんです。ちなみに、調子が良い時(寛解期)は健常者と全く変わらず仕事ができます。
【起きること】
再燃期・活動期はトイレの頻度が増えたり、微熱がでたりとします。
【仕事で困ったこと】
長時間の会議や商談中に、腹痛で中座することが何度かありました。何も知らないお客様からすると、『?』と思われていたと思います。
【対策】
躊躇される方もいらっしゃいますが、私は極力一緒に仕事をする上司や部下に対しては、自分自身の病気について説明をするようにしました。周囲の理解があるだけど、仕事のしやすさはガラッと変わりました。キャリアアップに影響があるので隠している方もいらっしゃいますが、私自身は関係者には共有すべきだと思っています。そもそも潰瘍性大腸炎を無理して、キャリアアップを狙い、体調を崩しては元も子もないと思うんですよね。
トイレの頻度が高くなる
【起きること】
活動期は私自身、1日10回はトイレに駆け込んでいました。通勤中にも関係なく襲ってきます。
【仕事で困ったこと】
会議・商談中は勿論のこと、通勤中も困ります。また、なかなか仕事に集中できないのも事実です。排泄回数が多すぎて、肛門が痛くなり、座っているのも辛い時期がありました。
【対策】
お医者様から処方頂いた薬を飲むことは勿論ですが、あまりに悪いようであれば都度主治医に相談することが大切だと思います。また、肛門が痛い問題に関しては《真ん中に穴があいたクッション》を敷くことで大分緩和されました。
遅刻が多くなる
【起きること】
上記と同じで、トイレの頻度が高くなります。通勤中でもよくおきていました・・・
【仕事で困ったこと】
ギリギリに出社をしていると、途中下車をしなくてはならないため、時間通り会社につかないことがありました。朝からの会議に間に合わないなど迷惑をかけたこともありました。
【対策】
1つは余裕をもって出社することです。それ自体がストレスになってはいけないのですが、やはり遅刻すること自体がストレスになるので、私は30分は余裕をみて出社するようにしていました。私には潰瘍性大腸炎を患っている部下もいるのですが、彼自身は『会社の近くに引っ越す』『おむつを履いて出社する』というアクションを取っていました。
定期的に検査が必要になる
【起きること】
年に1度の内視鏡検査、定期的な通院が必要となります。年に1度の内視鏡検査は、個人的には絶対にやるべきだと思っています。
【仕事で困ったこと】
重要な会議などが被らないようにするのが難しいですね。私自身は仕事柄、毎日どうしても外せないMTGが多く存在しており、内視鏡検査をするための下剤服用と1日有給を頂くことは至難の業でした。
【対策】
私の場合は、内視鏡検査をした当日に、1年先の検査の予約も入れるようにしています。そうすれば後から会議を被せられたとしても、よっぽど重要な会議でなければ、検査を優先することができます。7つの習慣にも有りますが、大事なものからまず時間を押さえていくことはとても大切だと思っています。
付き合いが悪くなる
【起きること】
飲み会や会食、ご飯など様々なことに誘われますが、食事制限をしているときは、気軽には参加しにくくなります。
【仕事で困ったこと】
会食で乾杯のときにひとりだけ烏龍茶というのは、少しだけ気が引けました。また自部署でランチをしに行く際に、カレー屋だったりしたときは、わざわざ店を変えてもらったりしていました。
【対策】
正直なところ、『申し訳ないなぁ』という気持ちは消えないと思います。それよりも周囲に事前に伝えておくことで配慮してもらえると一番いいと思います。上司も同僚も部下もお客様も悪気はなく、ただ単に食事制限まで必要であることを知らないだけですので、アレルギーがある位の感覚で伝えることが大切だと思っています。
キャリアアップに影響が出る
【起きること】
いつ再燃するかわからないので、大きな仕事を任せにくいのではないか?という不安がある。
【仕事で困ったこと】
自分自身も外出が多い仕事や、講演などで長時間人前に立つ仕事は、再燃期には出来ないだろうな、と思っています。実際に活動期に、講演活動が多かったのですが、講演途中に腹痛が襲ってきて、途中で抜けてしまったことも一度だけありました。
【対策】
キャリアアップは一つの職種だけする必要はないと思っています。どんな職種でも活躍できる汎用性の高いビジネススキルを身につけ、潰瘍性大腸炎だとしても活躍できる職種や部署で成果を出せるような人材になっておくことが必要だと思っています。現に、私自身は現場の営業職のマネジャーからバックオフィス関連のマネジャーへと異動したため、自分のペースで働くことができています。また社内にいることが多いため、万が一腹痛があっても、安心して仕事することができます。潰瘍性大腸炎だからといってキャリアアップを諦めるには早いと私自身は思ってます。
まとめ
如何でしたか?寛解期は全く問題なくバリバリ働けますが、活動期は色々辛いことがありますね。ただ乗り越える方法は絶対にあると思いますので、うまく病気とつきあっていけたら嬉しいですね!
それではー
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