医療費の自己負担は基本的には3割ですよね。ですが、指定難病にかかると、医療費の自己負担額が2割に軽減される制度に申し込むことができるみたいです。医療費が1割削減されるのはそれなりにメリットがありそうですが、難病患者として公に認定されることのデメリットも大きいと思い、みそじ男は申請しませんでした。
それから2年。保険への加入や住宅ローンの承認も降りたので、改めて医療費助成制度について考えてみました。
↓住宅ローンを組みたい方は、こちらを御覧ください↓
※2019年2月更新【解体新書】潰瘍性大腸炎患者は団信(団体信用生命保険)に加入し、住宅ローンを組めるのか(※随時更新)
難病医療助成制度
発病の機構が明らかでなく、かつ治療方法が確立していない希少な疾病であって、長期にわたり療養を必要とする疾病、いわゆる難病のうち、厚生労働大臣が定めるものを「指定難病」といいます。現在、306疾病が指定されており、医療費や一部の介護サービスに係る費用について、助成が行われています。
【参照】
東京都福祉保健局 東京都の難病医療費等助成制度の御案内
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/smph/iryo/nanbyo/nk_shien/n_josei/seidoannai.html
潰瘍性大腸炎は、厚生労働大臣に定められた指定難病となります。そのため、本医療助成制度の対象となるようです。細かいルールはあるみたいですが、要は医療費の自己負担額が3割から2割になる、というのが一番の特徴です。さらに、収入区分によっては、自己負担上限額が決まっており、1か月の負担額の上限を超えると、その金額は国が補てんしてくれるようです。
【参照】東京都福祉保健局 東京都の難病医療費等助成制度の御案内
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/smph/iryo/nanbyo/nk_shien/n_josei/seidoannai.html
どうやって申請するの
お医者様からの診断書がベースになりますが、必要書類を保健所に持っていく必要があります。
必要書類
申請書
指定医が作成した臨床調査個人票(診断書)
住民票
支給認定世帯の所得を確認できる書類
保険証 など
が必要となります。
提出場所
最寄りの保健所に提出します。最寄りの保健所は下記にて検索ができますー。保健所ってそんなに多くはないんですねー。
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/hokenjo/
どのくらいで申請はとおるの?
東京都のケースとなってしまいますが、東京都の福祉保健局では公式ページに下記のように申請期間が書かれています。
申請をしてから受給者証等がお手元に届くまで、申請内容の審査を行うため、3か月程度お時間をいただいております。
【引用元】
東京都福祉保健局 東京都の難病医療費等助成制度の御案内
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/smph/iryo/nanbyo/nk_shien/n_josei/seidoannai.html
「じゃあ、申請通るまでの期間はどうするのよ?」となりますよね。安心してください。
受給者証等の有効期間開始日から受給者証等がお手元に届くまでの間、医療機関や保険薬局などに支払った助成対象となる医療費等(高額療養費を除く。)は東京都に請求することができます。
【参照】
東京都福祉保健局 東京都の難病医療費等助成制度の御案内
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/smph/iryo/nanbyo/nk_shien/n_josei/seidoannai.html
いつから有効期間が開始になるかはわからないので、とりあえず医療費用の領収書はすべて取っておいたほうが吉です。
デメリットはないのか?
メリットは間違いなくある制度ですが、デメリットはないのでしょうか?みそじ男が気にしていたポイントについて考察します。
保険
影響ありません。いくつも保険の見積もりを取りましたが、難病医療費等助成制度に入っているかどうかを聞かれることはありませんでした。というより、そもそも潰瘍性大腸炎だと、通常の保険になかなか入れないんです・・・(保険料が大体1.5-2倍くらいになるイメージです)。
ただ、健常者と同じ金額で入れる保険もあります!そのエントリーはこちらの記事をご覧ください!
http://nambyo-career.com/2018/03/29/entry-15/
団信つき住宅ローン
こちらも影響ありません!難病医療費等助成制度に関する質問は団信の告知書を出すときに、聞かれることはありませんでした。保険と同じように、そもそも潰瘍性大腸炎であることを告知書に書く必要があったり、医師の診断書が必要になったりするので、助成制度を受けているかどうかはあまり関係ないんですよねー。こちらに関してはまとめエントリーありますので、詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
《追記 180910》※重要情報
三菱UFJの住宅ローンを組む際に、疾病保障つきのものにしようとしたところ、
『難病医療費等助成制度を申請している場合は、無条件で疾病保障を導入できません』
と言われてしまいました。みそじ男はたまたま申請していなかったのですが、こんなデメリットがあるとは思ってもいませんでした。
なんとなくですが、他の金融機関や保険でも近しいことが起きるのではないかと思っています。結構大事な情報なので、別記事でエントリーしたいと思います。
その他
じゃあデメリットは何もないのか?今のところ目立ったデメリットはありません。あるとしたら、難病患者であるというレッテルが貼られるということだけです。人間は限定合理的な感情人なので、経済合理的には申請すべきでも、なんとなく申請したくない、という人もいるのではないでしょうか?
→上記の疾病保証付きの住宅ローンに申し込めなくなるのは明確なデメリットですね・・・。
執筆から3年経って
団信付き住宅ローンも無事通り、返済が始まり2年。新しくマンションを買うなんてことがない限り、難病医療制度に申し込んでもよいのでは?と思い始めています。
年間1万円くらい安くなることをお得と捉えるかどうかですね…
まとめ
いかがだったでしょうか?特に目立ったデメリットが見当たらないため、潰瘍性大腸炎患者は難病医療制度に積極的に申し込んでよいのではないでしょうか?私もお医者様に再度相談したうえで、申し込んでみたいと思いますー。
それではー
最近のコメント