※本記事はコロナウイルスに関する情報が記載されています。あくまでも一患者の体験記ですので、参考までに御覧ください。かかりつけ医への相談を強くおすすめします。
潰瘍性大腸炎患者がコロナに感染するとどうなるか
先に結論を。
寛解期を維持しているような潰瘍性大腸炎患者であれば、健常者の方と大きな違いはなく、他の方と同じ対応をしていれば問題ありません!
では、みそじ男が実際に感染・自宅療養した記録とあわせて説明していきます。(2022年8月4日発症、8月14日自宅療養無事終了)
みそじ男の潰瘍性大腸炎の症状
・30代なかば
・潰瘍性大腸炎は2016年に
・ときどき再燃するも、2018年以降は基本的には寛解を継続
・リアルダ服用中(リアルダについてはこちらのエントリーを参照)
・現在も下痢や血便などの症状はなし
潰瘍性大腸炎患者がコロナウイルス感染してどんな症状だったか
一般的に言われている症状と変わりありませんでした。
感染:おそらくオミクロンBA.5
症状:
-12時間:喉の違和感
0-12時間:喉の痛み、咳
12-24時間:咳、発熱(39度)、強烈な倦怠感、嘔吐(1度)、食欲減退(水のみ)
24-72時間:咳、発熱(37-39度)、倦怠感、下痢
72-96時間:咳、倦怠感
96-144時間:咳
144時間以降:症状なし(ときどき咳)
潰瘍性大腸炎患者がコロナウイルス感染してるとき、薬は飲み続けてよいのか?免疫抑制的な問題は大丈夫か?
ケースバイケースによると思います。
私の場合は、リアルダを服用しており、免疫抑制剤ではありませんので、コロナウイルスに感染していても継続して服用して問題ないと、かかりつけ医よりもらいました。
おそらくですが、5-ASA製剤(5-アミノサリチル酸製剤)系であれば、炎症を引き起こす物質を除去・抑制しているだけなので、リアルダでなくとも服用しても良いと考えます。(かかりつけ医への相談をおすすめします)
どんな潰瘍性大腸炎患者はコロナウイルス感染症に気をつけるべきか
こちらは以前もエントリーした内容になりますが、再度。
まず、国が正式にまとめている内容としてはこちらが参考になります。
炎症性腸疾患患者における新型コロナウィルス感染リスクについて 第 1 報
(厚生労働省難治性炎症性腸管障害に関する調査研究班・日本炎症性腸疾患学会)
がとても参考になります。
この質問に対しては、専門的な内容になるため、みそじ男からの回答は控えたいと思います。ぜひ、コロナウイルスに感染する前に、かかりつけ医に相談しておくことをおすすめします。
自宅療養可能な潰瘍性大腸炎患者向け コロナ感染後マニュアル
免疫抑制剤なども使っておらず、寛解が維持できており、コロナも軽症で済んでいる潰瘍性大腸炎患者向けのマニュアルです!住んでいる地域や自治体によって異なると思いますので、参考までにご覧ください。
なお、みそじ男が住んでいるのは、東京都中央区ですので、そのエリアにおける支援が前提となったマニュアルです。
1, 医療用 検査キットの入手
もしあなたが20~40代の方で、症状がそこまで重くないのであれば、医療用の検査キットを東京都に申請して届けてもらうことをおすすめします。みそじ男は申請して翌日届きました。
東京都 検査キット申し込みサイト(無料、2022年8月時点)
上記サイトを使うことのメリットは下記のとおりです。
・家にいながら翌日には受け取ることができる
・入手困難な医療用検査キットを入手できる
・医療用で検査をしておくことで、医師の診断がオンライン上でおりる


2, 抗原検査の実施
必ず”医療用”でやりましょう。
日常使いなら研究用でもいいかもしれませんが、のちのち様々なシステム登録の際、医者からの”陽性”診断が必要となります。
だいたい15-30分ほどで終わります。
3, (陽性だった場合)自治体へ報告・登録
検査の結果、陽性が出た場合、各自治体への報告・登録が必要になります。
東京都在住で、自宅で検査をした場合は
東京都陽性者登録センター
で登録ができます。
ここで、はじめて医師から『コロナ感染』と診断が降りることとなります。
4, My HER-SYSへの登録
HER-SYS(厚労省のページに飛びます)は、2020年5月から運用されている厚生労働省が開発した新型コロナウイルス感染者等情報把握・管理システムの略称です。
HER-SYSを活用することにより、医療機関においては、発生届の入力・報告を電子的に行うことができるとともに、自宅療養中の方などにとっても、毎日の健康状態をスマホ等で簡単に報告をすることができます。
自宅療養中の方などからご入力いただいた情報は、管轄している保健所へ反映・共有されるため、それぞれの方の状態を迅速に把握し、適切なフォローが可能になります。
(厚生労働省:新型コロナウイルス感染者等情報把握・管理支援システム(HER-SYS))
3の自治体への報告が終わり、医師から診断が降りると、保健所からHER-SYSの案内やIDの連絡がきます。その案内を参考にHER-SYSに登録すると、のちのちコロナ療養証明書が発行できるようになります。
このコロナ療養書は意外に活躍する書類なので、ぜひ面倒くさがらずMy HER-SYSに登録しておきましょう。
5, 自治体による自宅療養サポートを申請
これは自治体によって違うと思いますが、東京都は非常に手厚い自治体のサポートがあります。
自宅療養サポートセンター(うちさぽ)では下記サポートをしてくれます。
・食料品の配送
・パルスオキシメーターのレンタル
いずれも咳が酷くなりやすいオミクロンBA.5や、外出不可能で食料不足になる自宅療養においてはとても助かる支援でした。税金が役に立っていると肌で感じられる貴重な機会でした…。

6, 医療保険の申請
医療保険に入っている方は、ぜひチェックすべきなのが、新型コロナウイルス感染症による自宅療養が保険対象になっているかどうかです。
どうやら多くの医療保険では、
・新型コロナウイルスによる自宅(ホテル)療養は入院扱い
・入院一時金や、入院給付金が出る
・一番多いのは、療養期間(10日感)×1~2万円(※保険商品により違う)
というルールが適応するようです。たしかに自宅療養期間中仕事できず、その間お給料が入らないという方は困りますもんね…。みそじ男は現在申請中ですが、10万円の入院給付金が出ることになりそうです。
これまでも、潰瘍性大腸炎の定期検査の際にポリープが見つかり切除するたびに、この医療保険は役に立っていたので、医療保険に入っていて良かったと思いました。
潰瘍性大腸炎患者向け コロナ感染前に準備して助かったもの
潰瘍性大腸炎患者に関わらずかもしれませんが、コロナ感染前に準備しておいて良かったものを共有します。
1, 潰瘍性大腸炎にかかわる薬との相性
念のため、今潰瘍性大腸炎の寛解を維持するために飲んでいる薬と、コロナに感染した場合に飲むことになりそうな薬(解熱鎮痛薬や咳止め薬)との飲み合わせについて聞いておきました。そのため実際にコロナに感染した際も、不安なくリアルダを飲みながら、解熱鎮痛剤や咳止め薬を飲むことができました。
なお、みそじ男が併用していたのは、
・リアルダ
・ロキソニン
・メジコン咳止め錠
です。
2, 飲み物
オミクロンはかなりの少数で、嘔吐や下痢があると聞いていたのですが、みそじ男は両方引き当ててしまいました。そのため
・経口補水液
は準備しておいて、とても助かりました。
3, 消化に良い食料
発症後しばらくは全く食欲がわきませんでした。また、買い出しも行くことはできません。ただ、薬をのむために何かしら取ろうと思い、用意してた以下食料がとても助かりました。
・フルーツゼリー
・エネルギーゼリー
・おかゆ
4, ネットスーパー・薬が買えるEC
自宅療養中は一歩も外に出れません。うちさぽのような自治体支援サービスを使えば食料品は届けてもらえますが、それでも日用品や薬は自分で用意する必要があります。
そんな際にとても便利だったのが、ネットスーパーや薬が買えるECでした。みそじ男が便利だったと感じたのは下記サービスです。
個人的にはUber Eatsでドラッグストアに行ってきてもらうのが一番便利なサービスだと感じました。どうしても普通のECサイトだと1日待たないといけないのですが、症状は”今”が一番しんどいですからね…
ネットスーパー
・Uber Eats(ドラッグストアのデリバリーあり。30分で欲しい薬が手に入るのはとても助かりました…)
・セブンイレブン
・イトーヨーカドー
薬が買えるEC
・Amazon
・Paypayモール
・楽天市場
5, 医療保険
上記に書いた通り、医療保険に入っておけば、入院給付金が支給される可能性があります。今後もコロナが長期化をすることを考えると、医療保険は一度検討しておいても良いのではないでしょうか?
みそじ男はここを使いました。潰瘍性大腸炎患者でも健常者と同じ価格で入れる保険が見つかり、正直かなり助かりました…。
電話やオンラインでも相談可能なのも便利でした。
6, 医療サービス
お医者さんにネット上で質問できるサービスもとても便利でした。みそじ男が使ったのは業界最大手のエムスリーさんが運営している
というアプリです。月500円払わないと医者に質問はできませんが、無料でも過去の他の方の質問がだいたいかぶっているので、それを眺めていれば90%は解消されますw
潰瘍性大腸炎に関する質問も結構多かったので、みそじ男はしばらく有料で使ってみようと思いました。エムスリーで優良なお医者さんと判断された方のみが質問に回答できるようなので、たしかに回答の質は良かったです。(質問して5分くらいで返ってきたのは正直驚きました…)
7, 暇つぶし対策
自宅療養期間中はとにかく暇になります。みそじ男は、ひたすら『仕事』『筋トレ』『動画視聴』を繰り返していました。動画サイトのおすすめは下記です。
U-NEXTの何が良いかというと、映画・ドラマ・アニメはもちろん、雑誌が読み放題、漫画もポイント利用で読めるというのがめちゃくちゃ便利なんです。ワンピースとかキングダムとか呪術廻戦とか人気作も豊富なので、ベッドで横になりながら読めてとても重宝しました…。
まとめ
というわけで、いかがでしたでしょうか?今回は、潰瘍性大腸炎患者の中でも、寛解期を迎えていて、自宅療養が可能な程度の軽症患者向けの体験談をお届けしました。
潰瘍性大腸炎患者でコロナ感染が怖い方たくさんいると思いますので、皆様の口コミや体験談もお寄せいただけますと幸いです。
アリーヴェデルチ(さよならだ!)
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