潰瘍性大腸炎の再燃可能性が555%も上昇 服薬に関する衝撃の事実

右肩上がり

みそじ男

みそじ男
症状がおさまっても薬って飲み続けなきゃいけないのかな?

ぴーちゃん

ぴーちゃん
ついつい薬を飲み忘れてしまうッピね

軽度の潰瘍性大腸炎の多くの方が服用する、アミノサリチル酸製剤(5-ASA製剤:ペンタサ®、アサコール®、サラゾピリン®)ですが、腹痛や下痢が起きる活動期・再燃期には勿論服用します。一方で、症状がなくなる寛解期には服用をしないことがあります。実は、薬を服用し続けることが、潰瘍性大腸炎の症状に大きく影響する、という研究報告をみつけました。私自身も、よく薬を飲み忘れてしまうので、自戒の念もこめてレポートしたいと思います。

以下、『平成26年度において、厚生労働科学研究費補助(難治性疾患等政策
研究事業(難治性疾患政策研究事業))を受け、実施した研究の成果。難治性炎症性腸管障害に関する調査研究班(鈴木班)』より引用しております。

薬を飲み続けるべきか

結論からお伝えしますが、アミノサリチル酸製剤をお医者様から処方されている方は、お医者様の指示通り飲み続けるべきです。今回引用をしている、『難治性炎症性腸管障害に関する調査研究班(鈴木班)』から抜粋した研究結果を御覧ください。

グラフを見てください。2年間の5-ASA製剤の服薬状況を調査した結果、
指示どおりにきちんと服薬を守っていた患者さん(服薬遵守群)の約90%が
寛解を維持できていました。一方、服薬を守っていなかった患者さん(服薬
非遵守群)では約40%と低く、6割の患者さんが再燃したことが報告されて
います。
【参照】
平成26年度において、厚生労働科学研究費補助(難治性疾患等政策研究事業(難治性疾患政策研究事業))を受け、実施した研究の成果。難治性炎症性腸管障害に関する調査研究班(鈴木班)

 

驚異的な違いですね。薬の飲み忘れをいつもしてしまう私は、ハンマーで殴られたような衝撃を受けました。データを読み解くと、
・服薬遵守群は2年後に再燃した人が11%
・服薬非遵守群は2年後に再燃した人が61%
つまり、お医者さんの指示に従わず服薬を守らないと、潰瘍性大腸炎が再燃する可能性が約5倍(555%)upします。

何故服薬を守れないのか

これについても面白い結果が出ていましたので紹介したいと思います。

服薬を守れない理由として、飲み忘れ(50%)、錠数が多いこと(30%)、薬の必要性を感じないこと(20%)が挙げられています。

【引用元】
平成26年度において、厚生労働科学研究費補助(難治性疾患等政策研究事業(難治性疾患政策研究事業))を受け、実施した研究の成果。難治性炎症性腸管障害に関する調査研究班(鈴木班)

 

わかります・・・全部当てはまります・・・
もうこれからはゼッタイ飲み忘れません・・・

みそじ男は最近は以下の方法で飲み忘れを防いでいます。

1, 1日1度飲めば良い薬に変更する

下記エントリーを参考にして下さい!
今はリアルダという薬に変更したことで、飲み忘れがなくなりました。
朝昼晩飲むとか、正直無理ゲーなのですが、1日1回ならなんとか習慣化することができます。特に忙しくない夜であれば飲み忘れることもあまりないですし。

薬2
定期検診へと行き、薬の飲み忘れがあることをお医者さんに伝えたところ、新しい薬を処方いただきました。まだ飲み始めていませんが、簡単に紹...

 

2, ベッドの横に薬と水を置き、必ず寝る前に飲む

みそじ男は仕事が遅いため、割りと夜寝るちょっと前にご飯を取ることが多いです。(そのことがそもそもあまり良くない笑)なので寝る前に薬を飲むと丁度よいのですが、ベッドの横に水とセットでおいておくとなかなか忘れません。

というのも、みそじ男の変な習慣として、必ず寝る前に1口・2口水を飲んでから寝る癖があります。かれこれ10年位上続いている癖ですが、こういった習慣化された行動に薬を飲むという新たな習慣を植え付ければ、飲み忘れることはない、と思ったのが、キッカケでした。このやり方に切り替えてから飲み忘れはほとんどありません!

服薬遵守のその他のメリット

5-ASA製剤の服薬継続は大腸がん発症リスクを低下させることもわかっているとのこと。これだけメリットがあるなら、服薬は絶対に守るべきですね。

5-ASA製剤の服薬の継続は、潰瘍性大腸炎に合併する大腸癌発症のリスクを低下させることも報告されています。したがって服薬遵守は再燃予防だけでなく、大腸癌予防の観点からも重要です。

【引用元】
平成26年度において、厚生労働科学研究費補助(難治性疾患等政策研究事業(難治性疾患政策研究事業))を受け、実施した研究の成果。難治性炎症性腸管障害に関する調査研究班(鈴木班)

 

服薬し続けるためのテクニック

では、どうすれば服薬し続けることができるのか。東証一部に上場しているリンクアンドモチベーション社が提唱している行動を定着させるテクニックを用いて、いくつか挙げられればと思います。

習慣のマジック:正しい行動、新しい行動をロックして定着させる

1,コミットメント効果・・・周りに宣言することでやらざるを得なくする
→自分自身の最も身近な方に宣言してみてはどうでしょうか?私の場合は、自分自身の妻、会社のメンバー、友人に宣言することで、『宣言した手前、やらないと格好わるい・・・』と思うようになりました。

2,ルーティン効果・・・日常で繰り返される行動に組み込む
→財布の中に薬を入れてみてはどうでしょうか?私の場合は、昼間に薬を飲み忘れることが多いのですが、財布の中に入れておくと、お昼ごはんを買うときに財布を使うので、必ず思い出して薬を飲めるようになりました。

3,モニタリング効果・・・見える化する
→家の壁に服薬○×表を作ってみてはどうでしょうか?私の場合は家の冷蔵庫に○×を記入できる表を作りました。そうすると、一目で飲んだ・飲んでないがわかるので、できるだけ○をつけようと薬を飲むようになります。

4,フィードバック効果・・・FBをしてもらいやすくする
→身近な人に注意してもらうようにするのはどうでしょうか?私の場合は妻に依頼して飲んでないときは怒ってもらうようにしました。そうすると嫌でも飲むようになります(笑)

まとめ

いかがでしたでしょうか?服薬遵守は必ずすべきですね。お医者さんから服薬指示が出ている場合は、必ず守るようにしましょう。

それではー

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